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2009年5月 2日 (土)

Gim Eun Ji写真展-ETHER-新宿ニコンサロン

韓国の写真家の写真展です。

白い壁の部屋の写真があります。壁全体に描かれているハングル語。何が書かれているのか私には読めません。その隣の写真が不思議な写真です。若い女性が壁に敷かれた紫色の風呂敷のような布の上に立っています。何かポーズを取るわけでも表情があるわけでもなく、ぬっと立っています。帽子を被っていますが、その部屋は天井は不思議なほど低く、彼女の頭がつかえています。その天井から照明用と思われる、剥き出しの電線が垂れ下がっています。

この写真のイメージするところは明確のような気がします。つまりこの女性のイメージする他の誰かの死、それも縊死のイメージです。

その次の写真は打って変わって小学校の教室の写真になります。一人の少女が後ろ向きにカメラを見つめています。何故かその目のあたりに光が当たっています。光の当たり方は不自然であり、何かの啓示であるようにも思えます。それは時間が遡り、一つ手前の女性の少女時代ということになるのでしょうか。

おそらくこのようにして写真の意味を絵解きのように説明することがこの写真展の一番の鑑賞の仕方であるかもしれません。

写真展の題名は「ETHER」です。「ETHER」というのはかつて物理学で、光の伝搬について説明するための仮説として考えられた仮想の物質であり、世界には目に見えない「EHTER」が満たされているということになります。しかしながらその学説は今では否定されているとのことです。

写真展全体が一つのドラマになっているように思えます。写真は決して多くを語りません。そのドラマについてはっきりとはわかりません。作者のパーソナルヒストリーの暗示かもしれませんし、そうでないかもしれません。作者の言葉で言えばマルチラテラルな解釈を求められると言うことです。

つまり写真と言う表現はレンズを通して画像を呈示することでありますが、その写真を観る人たちへ、「EHTER」を介してそのイメージを伝搬させなければならないということです。

そのイメージは時間を超え、そこに写る画像を超えてしまうはず、つまり今の素粒子物理学で言うところで言えば、ダークマターということになるでしょうか。

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コメント

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投稿: I Shed T h i r t y P o u n d s in Under a Month | 2009年5月 7日 (木) 11時13分

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